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たたき上げ

071018.jpgここのところ、仕事が思うように行かず、苦悶する毎日が続いている。出版社に提出した原稿に関して内容が不十分だったり、編集者と思うようなコミュニケーションが取れなかったりと、いずれも会社という大きな単位で見れば大したことのない話なのだが、気分的な落ち込みは激しい。少々、自分に自信を失いはじめているのかもしれない。

私には七つ上に兄がいて、ある大手新聞社に勤めている。兄は昔から物知りで成績も優秀で、いつも兄に諭される(あるいはたしなめられる)立場にあった自分は、いつしか心のどこかに劣等感を抱くようになっていった。そんな自分が人並みに生きていくためには、人並み外れた努力が必要なんだと気付いたのは、高校生の頃だったと思う。

今、自分が何とか生きていけているのは、多少の文章力と社交性の賜物と思っている。でも、文章力も社交性も、中高時代の友人が聞けば大笑いするに違いない。要は「たたき上げ」でここまで来ただけで、素質的には文才もなければ、社交的な性格でもない。

至らぬ原稿を出してしまったことに後悔をしても仕方がない。足りない部分は尻に鞭を打つことででカバーしてきた人生。少しでも満足してもらえる原稿を書けるよう、精進するほかない。

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comments

「たたきあげ」、好きな言葉です。だって魅力的じゃないですか!今は大変なときだと思いますが空から眺めて見た社長の姿は面白いドラマの主人公かもしれませんね。もがいているときって味があって良いですよ!私ももがいています。頑張りすぎずに、励みましょう!

銘子さん、心温まるコメントありがとうございます。

最近は「たたき上げ」よりも「カリスマ」や「天才」の方がもてはやされているように思います。だから、泥臭くもがく人間を「味がある」なんて言ってもらえると、とても励みになります。

お互い、精一杯「もがき」ましょうね(笑)。

私なんてさ、最近「もがく」事すらしてない・・・。その前にまあいいや、って諦めちゃうんだよね。
自分の劣等感を埋めようと必死に努力して、その結果「たたき上げ」なんて、すっごく魅力的。
きっと輪切りにしたら、社長にしか出せない、とっても濃~い魅力があふれ出てくると思うよ。

From lazy in STLさん、いつも励ましのお言葉感謝感謝です。
いくら濃~い魅力といっても、From lazy in STLさんには到底かないませんよ(笑)。場の存在感は圧倒的ですよね。うーん、日本にいないのがもったいない!

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