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昨年の暮れから手がけていた「ミニドラマで学ぶコンプライアンス」(第一法規発行)の試写会が、無事に終了した。本製品は、会社員がコンプライアンス(法令遵守)を学ぶための研修用映像資料集。3分のミニドラマが40本も入っている「超」がつくほどの大作である。
ロケの様子については、すでにブログでも紹介したが、制作もいよいよ大詰めを向かえ、今日はその第1回目の試写会。「コンプライアンスの教材」と聞くと、多くの人たちは「退屈」で「面倒くさい」イメージを抱くであろうが、ところがどっこい、これがなかなか面白い。手前味噌ではあるが、随所に見せる工夫や笑いが込められていて、この手のVP(ビデオパッケージ)では、出色の出来栄えだと思う。実際、試写会の席でも、何度となく笑い声がこぼれた。
本CD-ROMは、9月末に完成・発売予定。まだ1ヵ月ほどあるが、もう一息頑張らねばと思う。それにしても、本CD-ROMの制作のため、映像ディレクターの本間氏に何度徹夜をさせてしまったことか…。「コンプライアンス違反」と言われてしまったら、私には何の反論もできない。

ぎっくり腰をやってしまった夜、まともに歩ける状態ではないことから、タクシーで帰宅することにした。…が、タクシー乗り場に行くまでが問題である。事務所のあるマンションの部屋から、タクシー乗り場までの距離は、おおよそ300メートルくらい。普段なら、3分もかからない距離なのだが、手負いのわが身にとっては、とてつもなく遠い距離に思えてくる。
とは言え、帰らないわけにはいかないので、事務所を出てタクシー乗り場へと向かった。一歩また一歩と歩くたびに、腰に激痛が走る。立ち止まっては歩き、歩いては立ち止まりながら、普段は使わないエレベーターに乗ってエントランスへ。出口にある階段が、なんとも恨めしい。ようやく外に出て歩道を歩き始める。歩く速度は、時速1キロくらいであろうか。杖をついたお年寄りにも抜かれてしまう始末である。
何とかタクシー乗り場についたものの、乗り込むまでが一苦労。ドアにしがみつきながら、「ぎゃー!」とか「いてぇ!」とか言いながら、ようやくシートに辿り着くことができた。それにしても、普段はまったく気にならない坂道や段差が、こんなに身体に堪えるものとは…。バリアフリーの大切さを、身を持って体感してしまった。
ついさっき、事務所でモノを探してるとき、腰に激痛が走った。最初は、持病の腰痛が悪化したか!?と思ったのだが、今までとはちょっと様子が異なる。これまでとは比較にならないほど痛みがヒドイのである。
私が腰を押さえて悶絶しているところに、食事を終えた本間氏が戻ってきた。
「どうしたの?」
「うーん、ぎっくり腰かも…」
「えーっ!大丈夫?」
「うーん、大丈夫じゃないかも…」
私がソファに身を投げて悶えていると、本間氏が「熱さまシート」をもってきてくれた。眠気覚まし用として、寺井女史から貰い受けたシートである。早速、前かがみの亀状態のまま、ズボンを下ろして腰に貼付。しばらくすると、腰がひんやりしてきて、痛みもだいぶ和らいできた。
今は何とか机に座って、仕事ができるまでに回復した。でも、まだ立ち上がるのが怖くて、キャスター付きの椅子を車いす代わりにして、室内を移動している。明後日はロケなので、それまでには回復させなければ…。
土曜の夜、神楽坂で一杯飲んでいるうちに終電を逃してしまった。仕方なくタクシーで…と思ったのだが、少し気分を落ち着かせようと、夜風に当たりながら自宅の方角へトボトボと歩き始めた。最初は、後楽園あたりまでと思っていたが、白山、本駒込を越し、ついには駒込まで歩いてしまった。地下鉄の駅にして4駅分。約1時間ほどの道のりである。
それにしても、夜の道を歩くと、実にさまざまなものを目にする。飲みすぎて路上で嘔吐するサラリーマン、餌を求めて彷徨う野良猫、ベンチで寝るホームレス、慌しく店じまいをする居酒屋の店主、熱い抱擁を交わすカップル…。普段、地下鉄で通過するだけでは絶対に感じられない「街」を、そして人の悲喜交々を、歩くことで体感できた。
悲しいことや辛いことがあったとき、理不尽な思いで怒りがおさまらないとき、たまには夜道を歩いてみるのも悪くないなと思った。
幕張メッセで開催されている「世界の巨大恐竜博2006」へ行って来た。あまり話題に乗ってくれる人がいないので隠していたのだが、私は大の恐竜好き。子どもの頃は、毎日のように「恐竜図鑑」に噛り付き、数億年前の恐竜が生息していた時代に思いを馳せていたものであった。それにしても夏休み後半とあって、周囲の客のほとんどは母と子という組み合わせ。30代の男が一人で恐竜を見ている姿は、周囲から見れば「怪しいおじさん」といったところだろうか。
そんなことはさておき。展示された恐竜を見て、キツネにつままれたような感覚になった。自らの辞書にない、聞いたこともない恐竜がたくさん展示されているのだ。中には、外見的にも初めて見る恐竜もある。きっと、ここ20数年のうちに、恐竜学の分野にも相次ぐ発見があったのであろう。
ところで、自分が子どもの頃に覚えていた世界最大の恐竜「ブロントサウルス」は、正しくは「アパトサウルス」と言うらしい。そして、現在は「最大」とされているのが「アパトサウルス」ではなく、「スーパーサウルス」なのだという。それにしても、名前が変わるとは一体どういうことなんだろう。細木数子に「縁起が悪い」とでも言われたのだろうか…。
会社を辞め、会社を立ち上げたことで、実にさまざまな世界を垣間見ることができたが、一方で大きな壁を感じてしまう瞬間もある。一番の壁は、「肩書き」に付随するものだ。「コンテクスト」という、聞いたこともない会社が相手から信頼を得るためには、会社員だった頃とは比べ物にならないほどのエネルギーを要する。
当たり前だが、「営業」等で初対面の人と会うと、最初のうち相手は「この会社に頼んで大丈夫だろうか」と半信半疑でこちらの様子を伺う。ある程度心を許してくれるのは、会社の実績や成果物を示し、私と一定時間の会話をしてくれた後のことである。もし、名の知れた企業の社員なら、名刺を見せただけで、相手が前のめりになってくれることもある。もちろん、コンテクストの名刺を持って以来、そんな経験をしたことはない。
自営業者には、小さな刀一つで数千人の敵陣に乗り込むようなパワーと度胸が必要になる。面白さややり甲斐もある反面、悔しさに打ちひしがれることも多い。逆に、名の知れた企業の名刺は、最新型の戦車にも匹敵するだろう。悲しいかな、会社勤めしていた頃の私には、その戦車の使い方が分からなかった。ふと、今の自分に戦車があれば…と思ったりする。