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昨晩、あまりに咳が酷く、思い立って近くの夜間診療所へと足を運んだ。診療所は思いのほか混んでいて、待たされること約1時間半。ようやく診察してもらったはいいが、どこがどう悪いのか、何に気をつければ良いのかなど、ろくな説明も無いまま血液検査だけして「来週また来てください」と言われてしまった。
何ともすっきりしないまま、渡された処方箋を持って調剤薬局に行くと、受付の人が膨大な量の薬を出してきた。その数実に8種類。「風邪で喉が痛い」と言っただけなのに、これだけの薬が出てくるとは一体どういう魂胆なんだろう。納得できず、受付の人に「ちょっと多すぎるように思うんですけど・・・」と話すと、「そうですね。あの先生はいつもたくさん出すんですよ。でも、私どもの方では言われた通りに出すしかないんで…」とのことだった。
確かに薬局の人に文句を言って始まる話ではない。私は仕方なく、5千円を超す薬代を払い、薬局を後にした。それにしてもこれだけの薬を飲んだら、薬だけでお腹が満たされてしまうんじゃないか。きっとドーピング検査にも引っ掛かってしまうに違いない。
今週の土日はようやく熱が下がり、身体がだいぶ楽になった。だが一方で、今までにも増して咳と喉の痛みがひどくなり、ほとんど声が出なくなってしまった。一生懸命しゃべっても、声らしい声はほとんど出ない。一生懸命喋っても空気だけを吐き出しているような感じで、かすれた音がかすかに出る程度という有様である。
それにしても、人間は声が奪われると、日常生活のあらゆる場面に支障が生じる。特に難儀するのが電話。デルコンピュータにパソコンの修理を依頼しようと思ったはよいが、声が出ないでは説明もろくにできない。本間氏にやってもらって、何とか事なきを得たが、こんな状況が何日も続くようなら、仕事に支障を来たすに違いない。
そんな声なものだから、今日は電話を取るたびに「どうしたんですか?」「大丈夫ですか?」を連発される始末。クライアントの方、ライターの方、さらには営業でかけてきたセールスの人にまで心配をかけてしまった。骨太頑丈で、ちょっとやそっとでは壊れない強靭な精神と肉体の持ち主。そんな社長像を目指しているのだが、こんな調子では話にならない。
今から7年前、転職活動をしているときに、知人の紹介でスポーツ雑誌の編集者と会った。その人から「近々に編集部に欠員が出るので、興味があればやってみないか」との話を切り出された。夢のような話に小躍りしたが、その後、彼に連絡を取っても「忙しい」の一点張りで、相手にしてもらえなかった。事情が変わったのだろうが、きちんと説明さえしてもらえないことに腹立たしさだけが募った。
これとは別に「スポーツ新聞の編集員をやらないか」との話もあった。だが、こちらも実現する直前で話が暗転し、実現することはなかった。すでに退職を決めていた私の前に残ったのは、大して興味もないゲーム雑誌への編集員という道のみ。夢から覚め、厳しい現実だけが目の前に横たわった。
当時は、甘い言葉で人の人生を振り回した彼らを恨み、それを安易に信じてしまった自らを呪った。だが、今となっては自らを成長させてくれる良い経験であったと思う。あの悔しさと絶望感があったからこそ、新たな夢を見つけることもできたし、「夢」は自らの力で手繰り寄せねばならないことを学んだ。
11月、私の周囲では何人かの人が、新たな道を歩み始める。その中には、夢を追い求めて新たな一歩を踏み出す人もいる。その夢が真に叶うことを何よりも祈っているが、先に厳しい現実が待ち受けていることだってあるかもしれない。そんな時、信頼できる「誰か」に甘える勇気だけは、どこかで持っていてほしい。
高等学校の必修漏れが全国で41都道府県、計404校に上っているという。全国の高校の数が、国公私立あわせて5,385校だから、大よそ1割近くの学校が、必要な授業をしていなかった計算になる。このまま調査が進むと、ひょっとしたら2~3割の学校が、該当してしまうのかもしれない。恐らく、すでに卒業した生徒の中にも、必修単位を消化しないまま卒業証書が交付され、大学へと進学している者がいるにちがいない。
生徒たちは、学習指導要領に記載されている必要履修時数のことを知らない。学校側が作った時間割に沿って、粛々と授業を受けていくだけの話である。その意味で彼ら彼女らに何ら罪はない。だが、その責任が学校や教育委員会だけにあるのかと言えば、そうとも思わない。問題は、社会全体が「受験」という魔物に縛られ、多少のルール違反を犯してでも学歴を追い求めている風潮そのものである。都市部では、私立中学受験のために、6年生の3学期は学校を休んで塾に通う小学生さえいる。
今回の一件では、教育委員会の監督不行き届きを糾弾する声が上がっている。その流れは、教育委員会制度の見直しを進めている教育再生会議の論議に合流しつつある。だが、これは問題のすり替え以外の何者でもない。世間の声を都合よく利用して、教育改革を乱暴に進めることだけは、許してはならない。
出張4日目にして更なるピンチ到来。東京にいた頃からぐずっていた風邪が悪化し、熱を出してしまったのである。現在の熱は38度2分。幸い何とか動けるので、取材キャンセルという最悪の事態は免れている。
ただ、こんな日に限って4つの部屋を数十分の間で忙しく走り回って、撮影をしなければならないスケジュール。午前中、このルーチンを2回繰り返したのだが、かなりきつかった。ちょっと中腰になるだけで心拍数は跳ね上がり、あぶら汗がにじんでくる。一部屋撮影が済むたびに1分ほどベンチで休憩を取り、再び気力を振り絞って会場へと向かうのだが、少々意識も朦朧としてきた。
でも、さきほど20分の休みを利用して仮眠をとったおかげで、だいぶ回復してきたた。今朝飲んだ風邪薬が効き始めたのかもしれない。だが、まだ回復度合いはホイミの呪文程度。警告ランプが点いていることに変わりはない。今日はなるべく早めに取材を切り上げて、宿へと戻りたい。
出張二日目にして大ピンチ。なんと持参のノートパソコンが壊れてしまった。写真を見てもらえれば分かると思うが、キーボードのキーの幾つかが取れてしまったのである。自分でも原因がよく分からないのだが、おそらくカバンに強引に突っ込んだときに雑誌のページか何かが引っかかってしまったのだろう。見るも無残な姿を晒してしまっている。
取れてしまったキーは、「U」と「J」と「H」と「スペース」キーの4つ。幸い、パソコンの本体機能には何ら故障が無く、ボタンも完全に死んだわけではないので、使えないことはない。取れてしまった部分を強く押し込めば、何とか入力もできる。ただ、かなり一生懸命押さないと認識してくれないので、やりにくいことこの上ない。取れたボタンを何とかつけてみようと試みたが、どうやら素人が簡単に復元できる類のものではないらしい。本当に困った…。
ユニバーサルデザイン会議で、使いやすい工業製品のあり方について考えていた矢先、まさか自分のパソコンがこんな手負いの使いにくい代物になってしまうとは…。人間も機械もまずは健康であることの大切さを痛感してしまった。とりあえず東京に戻ったら、急いでメーカーに修理を依頼することにしよう。