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数日前の夜、自宅で一人、「キャンドルナイト」をした。電気を消し、エアコンも切り、少し蒸し暑い部屋の真ん中にキャンドルを灯し、焼酎の水割りでほろ酔い気分を楽しんだ。ただそれだけのことだが、とても貴重で有意義な時間に思えた。
私の場合、常に何者かに「急かされながら」生きているような感が強い。朝起きてから夜寝るまで、「何もしない時間」というのが殆どない。きっと多くの人が、多かれ少なかれ同じような状況にあるんじゃないかと思う。何もせず、じっと「考える時間」というのは、現代の生活様式においては、なかなか作り出しにくい。
煌々と光るキャンドルを見ながら、色々なことを考えた。誰にも邪魔をされない、自分一人の時間。普段、日常の多忙なスパイラルにはまり、受動的になりつつある自分の思考回路が、能動的に回転しはじめる。自分という人間を見つめ直す上でも、たまにこういう時間を持ちたいものだと思う。
今年も約半分が過ぎたことになるが、最初に掲げた目標「プライベートも充実させる」が、むなしく響くほどに今年は休めていない。仕事を次から次へと頼まれることは本当にありがたいことで、自分は幸せものなのだ!…と自らに言い聞かせつつ、せめて月に1~2日くらいのペースで休めるようにしたいというのが本音のところ。そうしないと、じきに身体が壊れてしまうように思う。
実を言うと昨日、同じ事務所にいる仕事仲間の一人が、緊急入院をしてしまった。飲食店に入った所で急に腹痛が襲い、救急車で近くの病院に運ばれたとのこと。何度か連絡を取ったが、幸い大事には至らないようでほっとしている。だが、突然の出来事に少なからず動揺してしまった。
今、自分が倒れたら…と思うと、背筋が寒くなってくる。私の場合、体調を崩して禁酒を命じられたことはあっても、入院等で仕事を休んだ経験はない。そんなこと想像もしたくないが、長期離脱なんてことがあれば、会社の屋台骨が傾いてしまうに違いない。「健康」という言葉の意味を改めて噛み締めてしまった。
その昔「期末テスト」というのがあったが、今まさに「期末」を迎えている。といっても、別に連立方程式や漢文や科学の公式を覚えているわけではなく、ただひたすらにエクセルのシートを開いて、数字を打ち込み、会社の預金通帳や領収書と睨めっこをしてるのである。そう、「期末」とはすなわち、会社の決算の「期末」なのだ。
うちの場合、収益試算を数ヶ月単位で分析しながら舵取りをするというより、むしろ会社の経営は「キャッシュフロー(預金残高)」を拠り所に動かしている。要は利益のプラスマイナスよりも、預貯金の残高を見ながら、モノを買ったり、人を雇ったり、節約をしたりしているのだ。だから、正直なところ、期末が来るまで当期の利益がどうなっているのか、感覚的な部分でしかつかめていない。
そのため、会社の1年間の成績が、すべてこの期末に「数字」として明らかになる。その意味では、まさに会社としての「期末テスト」を迎えているといってよい。ちょっとドキドキ。学校の期末考査と違うのは、あまりよい点数を取ると、莫大な法人税を課されるので、手放しで喜べないことか。
誰にだって一つや二つは「苦手」がある。私の場合は「高い所」と「降下するもの」が苦手で、マンションはなるべく低い階に住みたいし、観光地でも好んで高い所へ登ろうとは思わない。先日、東京タワーへ行った際、床の一部がガラス張りになっていたが、そんな発想を思いついた人には、腹立たしさすら覚えてしまう。20代の頃は何ら問題なかったのに、なんとも不思議なものである。
高い所といっても、なぜか飛行機は問題ない。離陸していく時の独特の浮揚感は、どちらかと言えば「好き」である。窓から外を眺めるのも問題なし。着陸するときは少々緊張するが、新幹線と飛行機で同価格・同時間の場所なら、迷わずに飛行機を選択する。
一番の苦手は、ジェットコースター。これは20代の頃から大の苦手で、可能な限り避け続けてきた。少し前の話だが「浅草花やしき」に行った時、この世の終わりかのような形相を写真に収められてしまい、「オマエ、この高さで怖いの?」と大笑いをされたことがあった。以来8年間、ジェットコースターには一度も乗っていない。
日本には、100年以上の歴史を持つ会社が数万社もあるという。これは世界でも類を見ない数らしく、日本企業らしい「堅実さ」を伺えるデータと言える。恐らく、多くの企業が、短期的な利益にとらわれず、「安定」や「社会的発展」などの公共性を重視してきた結果なんだろうが、昨今の社会情勢を見る限り、21世紀発の企業が100年持たせるのは至難の業に違いない。
ふと、うちの会社のことを考えてみたが、100年後なんて、まったくもって想像すら及ばない、銀河の果ての星雲みたいなもののように感じてしまう。もちろん、私は生きていないし、失礼だが仲間のライターさんやデザイナーさんも、誰一人この世には存在しないだろう。そんな中、誰かの手によって「株式会社コンテクスト」だけが存続しているなんてことが、果たしてあるんだろうか…。
可能性は限りなくゼロに近いが、きっとゼロではないんだろう。そんな有り得ない話に思いを馳せてみると、ちょっと楽しいものがある。スタッフは何人いて、どんなモノを作っているんだろうか。会社は相変わらず飯田橋にあるのだろうか。シンボルの「招き猫」は恭しく棚の上に鎮座しているんだろうか。そして、社長はやっぱり「酒飲み」なんだろうか…。
うちの会社にとっては、「CUE」と並んでビッグな仕事である「特色ある学校づくり」の追録8-9号が完成しました。この本も発刊から丸3年が経過し、台本・CD-ROMともに中身がかなり充実してきたように思います。ただ、いずれも容量が一杯になってきただけに、次号追録ではその対応も考えないといけないところです。
今号は冊子が6事例、CD-ROMに収められた映像(実践紹介VTR)が3事例制作しましたが、いずれも上々の出来栄えではないかと思います。「食糧その日」という行事の様子をまとめた上越市立大手町小学校の実践紹介VTRは、撮影を私が担い、編集は私と本間氏のフォローを受けつつ澤田が担当しました。いわば彼の「デビュー作」になりますので、ご覧いただけると嬉しく思います。
新たに加わってくださった近藤さんをはじめとするライターの方々、映像制作をしてくださったディレクターの方々、監修の佐藤先生と堀井先生、第一法規の北野さん、本当にありがとうございました。「CUE」と同様、この本も未だ一度も発行遅延がありませんが、これも皆さんのお力添えのおかげと感謝しております。次号は12月10日発行予定です。今後ともどうぞよろしくお願いします。
(追録はもう間もなく届くと思われます。今しばらくお待ちください!)