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私は高校生くらいの頃から日本の教育制度に対し疑問を抱き始めていたが、その問題意識の輪郭を明確にしてくれたのが、本田勝一氏の『子供たちの復讐』という本であった。兄に薦められて読んだ本だったが、内容の壮絶さに引き込まれ、ただの一度も休憩を入れることなく上巻の半分くらいまで読み進めてしまったように思う。
内容は、いわゆるルポルタージュで「開成高校生殺人事件」を主たる題材として書き進められている。この事件は、息子の家庭内暴力に思い悩んだ両親が、自らの手でその子を殺害してしまう悲惨な事件で、殺された少年が都内随一の進学校・開成高校に在籍していたことから、受験戦争の歪みを象徴する悲劇として、かなり話題になったらしい。本書では、殺害に至るまでの出来事が生々しく綴られているが、殺された少年と自らの境遇を思い重ね、感じたことのない恐怖心に襲われたことをよく覚えている。
人間には、誰にでも自らの人生に多大な影響を与えた本というのが存在するが、私にとって『子供たちの復讐』はそんな書籍の一つである。朝日文庫から出ているので、興味がある人は是非読んでみてほしい。もう20年以上前に書かれた本だが、投げかけている問題の本質は、未だ解決されていないと私は思う。
昨日(1月28日)を持ちまして、株式会社コンテクストは設立から丸5年を迎えました。「設立5年」なんて言葉を使うと、結構イッパシのように聞こえますが、真に会社らしくなってきたのはここ1~2年で、まだヨチヨチ歩きの赤ん坊みたいな組織であることに、変わりはありません。それでも何とか一つの区切りを迎えられたこと、大変嬉しく思います。
「5年」という響きを聞いて、そういえば会社を作ったときは、まだ20代の若造だったんだなぁ…なんて思いました。当時は、朝晩無く身を粉にして働いて「5年くらいすれば、少しは楽になるだろう」なんて考えていましたが、実際に5年を迎えてみると、忙しさは年々増す一方。喜ぶべきか、悲しむべきか…って、やっぱり喜ぶべきことなんでしょう。でも、私一人が背負ってばかりいても、組織として良いことはありません。今後は、私も含めた個々人が自律的に機能していくよう、会社としての成熟を目指したいと思います。
末尾になりましたが、コンテクストに関わってくださったすべての人に心から感謝申し上げます。今後も、少しでも人に喜んでもらえるような仕事を、地味ながら一つ一つ手がけていきたいと思っております。
(写真は、第一法規在籍時の先輩・中沢博司氏から、5周年のお祝いとしていただいたワイン。仕事仲間とともに飲む予定です。本当にありがとうございました)
2007年もスタートして早1ヵ月近く。年初に「今年の目標」というものをブログで掲げたのだが、今時点でどのくらい達成できているのか、ちょっと検証してみた。
「1年間、身体を壊さずに働く」
【100点】今年に入ってから体調はすこぶる良い。昨年後半がひどかっただけに、一体どうしたんだろうと自分でも思うくらいに順調である。毎日のように食べていた「つけ麺」をやめたからだろうか。
「きちんと休みを取り、プライベートも充実させる」
【0点】なんと今年に入って1日も休んでいない。観た映画もゼロなら読んだ本も1~2冊。遊びにすら一度も行っていない。何とも情けない限りである。
「仕事の取捨選択をし、業務の効率化を図る」
【30点】取捨選択とはいえ、どの仕事も捨てられないというのが実情。効率化という点では、多少うまくやっているとは思うのだが…
「攻めの姿勢を崩さない」
【50点】一つ小さな「決断」をした(後日報告します)。一応、攻めの姿勢だけは今後も崩さないようにしたいと思っている。でも、真価が問われるのはこの先11ヶ月だろう。
「“自分らしく”仕事をする」
【60点】まあまあ、少しは肩の力を抜けるようになったのではないかと思う。でも、人間そう簡単に変われるものではないしね…。(笑)
こんな自己評価をしてみたのだが、他人が評価すると、結構違ったりするのかもしれない。もう少ししたら「外部評価」も誰かに頼んでみようか。
安部内閣の肝いりで発足した教育再生会議が、最初の報告書をとりまとめて公表した。ヤンキー先生こと義家弘介氏、ワタミフードサービスの渡辺社長など、個性豊かなメンバーが揃っているだけに、どんな仰天企画が飛び出すのかと当初は戦々恐々としていたが、実際に上がって来た報告書は、極めて常識的というか、「普通」だったなというのが、正直な感想である。
安部内閣の傾向からすれば、いわゆる「右寄り」な人が集まって、そうした提言がなされるのかなと当初は思っていたが、人選は極めて「バラバラ」で、むしろ大衆受けを狙った感が強かった。この辺は、小泉内閣の手法を踏襲しているのかもしれない。結果として、議論はうまくまとまらず、最終的には事務局サイドの意向がつよく反映した報告書となったのではないかと思う。
きっと、メンバーからすれば、不完全燃焼の感が強い報告書であったに違いない。だが、教育現場のことをよく知る自分とすれば、比較的無難な線でまとまって、ほっとしている。現場の視点をないがしろにした教育改革が半ばパフォーマンス的に敢行され、現場の教員が右へ左へ振り回されているというのが、ここ数年の実情だと思う。
今年は晩酌をしない!というのが、今年の小目標の一つだったのだが、これは半月も経たないうちに破られてしまった。何とも情けない…って、そこに美味しいお酒があるんだもん!と言い訳をしてみる。その美味しいお酒とは、ライターの奥村さんに御歳暮でいただいた「北翔」という日本酒。純米酒でもなく、吟醸酒でもない、普通の「清酒」なのだが、これが本当に美味い。どちらかと言えば焼酎派の私も、この日本酒にはすっかり虜にされてしまった。
そんなこんなで、ここ数日は「北翔」の一升瓶を少しずつ飲み進めているのだが、問題はこのお酒に合う「つまみ」である。私の帰宅は早くて夜の10時台。当然、近所のスーパーは開いていない。よって、コンビニで調達するのだが、コンビニのつまみは、どれもイマイチといった感じなのである。
そんな中、唯一気に入っているのが、上記写真のつまみ。名称は何というのかよくわからないが、小魚とくるみを甘く煮込んでおり、甘党で辛党な私にはピッタリ。このつまみを買ってきて、「北翔」とともに晩酌するのがここのところの日課となっている。今年の目標「晩酌をしない」は、「北翔」がなくなってから実践しようと思っている。
ちょっとご報告が遅くなりましたが、『CUE』の2007冬号が完成いたしました。今号の巻頭インタビューは、女優の東ちづるさん。特集は「地域の力を活かした安全管理」です。いつものことながら、スタッフの皆さんには厳しい締めきりを(ほぼ)きちんと守っていただいて、ありがとうござました。『CUE』はこれまで、ただの一度も発行遅延がありませんが、これも皆様方のおかげであると感謝しております。
今回の記事の中でも、特にお気に入りなのは“AEDの使い方”の記事です。最近、あちこちで見かけるようになったAEDですが、実際に使い方を知っている人はあまりいないことでしょう。今号では、その利用方法を写真と図で分かりやすく解説し、学校現場で使う際の注意点なども盛り込みました。企画を提案くださった長尾さん、そして記事構成案を作ってくれた(今は亡き?)井上女史、本当にありがとうございました。
なんて話をしている矢先から、2007春号が動き出しています。今号では、表紙もリニューアルし、新たな連載もスタートする予定です。コンテクストも私と堀野の新たな二人体制で動き出しますので、どうぞよろしくお願いします。