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ashes and snow

070604.jpg昨日、お台場で行われてい美術展「ashes and snow」を見に行ってきた。グレゴリー・コルベールというカナダのアーティストが撮影した写真や映像を展示した美術展で、コンテナを何重にも積み上げて造った仮設の移動美術館(ノマディック美術館)の中に、巨大な作品の数々が展示されている。写真は「デジタル加工や合成を一切加えていない」ものらしいが、豹の傍らで少女が瞑想していたり、横たわった象の脇で少年が寝ていたり、男性が鯨と戯れていたりと、にわかに信じがたい光景の数々が収められていた。

美術展のコンセプトは「人間と動物の調和」。人間と動物の交流、人間も動物であり、自然の一部であり、根源的につながっているのだということを訴えかけるものであった。最初は、驚異的な“交流”にただひたすら驚くばかりだったが、最後に約1時間近い映像を見て、我々も自然の一部なんだという確かな実感が自分の中に芽生えていった。

中でも印象的だったのが、一匹のオランウータンが人間の女性の腕を撫でたり、舐めたりする約3分ほどの映像。その所作は、まるで人間の男女が愛を確かめ合っているかのようで、動物の持つ本質的な“やさしさ”が伝わってきて心が熱くなった。6月24日までやっているそうなので、興味のある方はぜひ見に行ってみてほしい。

グレゴリー・コルベール作品展
http://www.veritacafe.com/event/070307/

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