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使えないのはどっちだ!

070522.jpg今から数年前、あるクライアントさん(今はもうお付き合いがなくなってしまった)が、こんな話をしていた。「世の中には使えないライターが多い。いいライターはほんの一握りしかいない。」なるほど、確かにライターという職は、別に資格があるわけでもないし、そのレベルは多様もしれない。世の中には「なんちゃってライター」と呼ばれるアマチュアが少なからずいるのも確かだろう。

だが、「使えるライター」を「使えないライター」にしてしまうのも、編集者の力量次第ではないかと私は考えている。どんな記事を書いてほしいのか、どんなテイストがよいのか、どんな人が読むのか、どのレベルまで掘り下げるのか等々、そうした趣旨をきちんと伝えないまま取材・執筆をお願いしたら、出てきた記事がイメージどおりにいかなくても当然であろう。そんな状況で「使えないライター」なんて言葉を吐かれたら、ライターの方もたまったもんじゃない。

「使えるライター」のストライクゾーンは、予め決まっているわけではなく、編集者によって広くなったり狭くなったりする。好みの高さ、好みの速さのボールしか打てないような編集者は、自ずと打ち返せる球が少なくなり、よい仕事ができなくなる。すなわち「使えない編集者」になってしまうのだ。どんなコース・球種でも、球に魂がこもっている限り打ち返そうとする、自分はそんな編集者になりたいと常々考えている。

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comments

ふぉ~!!
ライターさんの事や
編集者さんの事は詳しく分かりませんが、なんだか心に響きました。
他の事にも当てはまりますね!!
相手をとやかく言う前に
自分は・・・?と問いただす勇気を持っていたいですね。

megunomeさん、コメントありがとうございます。

私はたまに偉そうな「べき論」を書いたりするんですが、これは自身への「戒め」もあるんです。「こうありたい」という理想を公言することで、少しでもそれに近づければ…と。

私の持つストライクゾーンなんか、まだまだせまいもんです。もっと自らを磨かねば!

分かります!!
私もブログに書いてる事、ほぼ
自分に向けて言ってます。
思っているだけより
言葉にすると「よっしゃ~」って
思いますよね♪
(コメント返し失礼致しました・・・)

コメント返し感謝です。
結構、ブログをそんな使い方している人、多いみたいですね。
でも、megunomeさんのブログは、もっと詩的な感じで、体育会系のノリは感じられません。(笑)

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