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捏造

070507.jpgこれから書く話は、とある学校の校長先生から聞いた話である。すべてが事実かどうかは、確認できていない。…というか、確認すべき術がない。少々無責任な言い方かもしれないが、聞いた話をそのまま掲載するので、信憑性については、読んだ人に判断してもらいたい。個人的には、それが真実であったとは「思いたくない」。

その校長先生がまだ教務主任だった頃、在籍する児童が近所の青年に殺される事件があった。今からもう10年以上も前の話である。事件は新聞やテレビでも大々的に報道され、学校はあっという間に取材攻勢の嵐に巻き込まれた。その先生は数日間、学校に泊り込む羽目になったという。

その数日目の夜、誰もいないはずの教室の明かりが煌々と灯っていた。それを不審に思った先生が、その教室に行ってみると、見ず知らずのカメラマンとレポーターが、亡き児童の机の前で収録をしていた。机の上には献花。そして亡くなった子どもの(図工の?)作品が置いてあったという。

「誰に許可をもらって学校に入ってきて撮影しているのか。不法侵入ではないか。」

その先生は声を荒げてレポーターに詰め寄った。勝手に学校に入ってきて、許可もなく撮影したのだから当然の話であろう。献花はテレビ局が勝手に買ってきて、机の上に置いたものだという。それに対し、側にいた記者はこう答えた。「報道の自由だ」と。

もし、報道する側に、亡くなった児童に対する追悼の気持ちや悲しみがあったなら、絶対にそんな行為はできないと私は思う。もっと言えば、そんな行為を飄々とやってのける人間がこの世の中にいるとは思いたくない。だから私は、先生の話が「捏造」だと思うことにする。

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comments

本当ですか?
信じられないですが、ありえそうな話ですね。報道の連中なら。

本当だとすると、そのような非常事態にも関わらず、学校側は、随分と杜撰な管理をしていたことになりますね。また、当然、警察関係も監視をするでしょうから、そのような話は、まずあり得ないのではないでしょうか。私はその先生の『冗談』だと思います。都市伝説もつもりだったのかも知れませんよ。

MKさん、Obata①さん、コメントありがとうございます。上記の話が真実かどうかは別として、最近のマスメディア報道には、それが真実だと思わせるだけのイメージがあるのでしょうね。企業ジャーナリズムという観点から見れば、すべてを否定すべき話ではないのかもしれませんが…。

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