脳を鍛える

061208.jpg今年の「ヒット商品番付」の横綱にランクされているのが、、任天堂の「ニンテンドーDS」である。ここ数年、ソニーにやられっぱなしのゲーム市場において、「逆転」の足がかりになったとも言われているこの商品。若年層のみならず、30~40代も幅広く取り込むことに成功しているらしい。

中でも、大ヒットしたソフトが「脳を鍛える大人のDSトレーニング」というソフト。東北大学の川嶋竜太教授が監修した、いわゆる「ドリル学習」ソフトである。例えば、次々と出てくる足し算や掛け算を解く、3分間で表示された単語をできるだけたくさん覚える、などのドリル問題を解くことで、自分の脳年齢が表示されるというもので、「このドリルを毎日続けることで、脳が鍛えられ、若々しい頭が維持されますよ!」というのが、売りらしい。

今年の夏、たまたま甥が持っていたのでやらせてもらった。結果、なんと脳年齢は23歳! 嬉しくなって、思わず「凄いだろ~」と、小学2年生の甥に自慢してしまった。きっと、私みたいな大人がこのソフトを買って、意味もなく脳を鍛えて、自己満足に浸ろうとするから「ニンテンドーDS」はヒットするんだろう。

comments

ニンテンドーDSの成功は、やはりゲームは面白いことが重要という原点に返ったからではないでしょうか?
まあ、私はソフトに縛られてPSPを買ってしまいましたが。

還暦間近の母が毎日のようにこのDSとやらをやっております。はじめはその脳を鍛えるなんたらのソフトにはまり、次は漢字のソフト。今は英語学習のソフト。
リスニング問題をやっていて聞こえないだのうるさい、うるさい。そういえばプレステも一人でやっていた。なんなんでしょ、うちの母は。私は全くやらないのに。
あ、でも私も一回だけ脳トレーニングのやりましたよ。
『43歳かよ!』(松嶋菜々子風)

kitanoさん、in@さん、コメントありがとうございます。「脳を鍛える~」は、やっぱり大人に受けているようで、結構年配の人もやっているようですね。恐らく、やり続けることで脳年齢が下がり、「自分はまだ若い」と思えることが、このソフトが年配者に受ける理由なんだと思います。

ところで、香山リカさんが、「脳を鍛えるブーム」について、「鍛えた脳をどう使うかの方が大切」と言っていたそうです。確かに、筋肉も使い方を間違えれば凶器となりますからね。納得納得。

ところで、私も持っているのはPSP。理由はたぶん、kitanoさんと同じです。