2007年06月19日

070619.jpg数年前、「世界に一つだけの花」という歌が大流行したが、この歌について友人が「何だか、オンリーワンってあまり好きじゃないんですよね。特に小さいうちから、そんなこと言っていたら、厳しい競争社会でやっていけないように思うんですよ」と話していた。歌の良し悪しは別問題にせよ、友人の指摘はある程度的を射ているような気がする。

誤解の無いように言っておくが、人間の個性を尊重することに関しては、何ら異論はない。一人ひとりの人間が「世界に一つだけの花」であることは確かだと思うし、そんなプライドと気概を持っていてほしい。だが「オンリーワン」の思考をあまり幼少期から植え付けすぎてしまうと、実社会に適応できないタイプの人間が増えてしまうのではないか…と、危惧してしまうのだ。

極端な話を言えば、「挨拶をしない」「授業中に立ち歩く」「人の話を聞かない」といった行為も、見方を変えれば「個性」になるかもしれない。これらの行為が本質的に「悪」かどうかと問われれば、「悪」と言い切ることはできないが、一方で、こうした慣習に適応せねば、実社会で生きていくことに支障を来たし、果てには生活していけなくなってしまうかもしれない。

だから、善悪は別として、最大公約数の原理に飲み込まれ、その中で競争していくことも、実社会で生きていく上では必要となる。もちろん、イチローや中田のような「孤高の天才」になれれば話は異なるんだろうが…。