遺失物センター

060705.jpg私が飯田橋に初めて来たのは、上京1年目の秋のことであった。当時勤めていた会社の寮の先輩と競馬場へ向かう途中、競馬新聞に夢中になるあまり財布や手帳が入ったセカンドバックを網棚の上に置き忘れてしまい、警察に届け出たところ「警視庁遺失物センターにある」と言われ、取りに来た先がここ飯田橋であった。そのときの最初の印象は、高速道路が何層にも重なり、「なんて環境の悪い、空気の汚い所なんだ…」というものであった。

それから10年ほどが経ち、まさかこの地に事務所を構えることになるとは、思いも寄らなかった。当時は、「環境が悪い」「空気が汚い」と思っていたが、今はほとんど気にならない。多分、田舎者である私も、都会での生活に慣れてしまったんだろう。

ちなみに、その後は一度も「警視庁遺失物センター」のお世話になっていない。それは良いことなのだが、「今なら紛失してもすぐに取りに行けるのに」なんて、ちょっと思ったりもする。

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