2007年01月19日

070119.jpg先日、知り合いの英語教育アドバイザーの方とお会いした時、「佐藤さん、これ見てみてください」と、1冊の本を差し出された。約60ページくらいの薄めのテキスト。中には、中学校1・2年生レベルと思われる英語が、イラストとともに書き連ねられている。長年、英語から遠ざかっている私は、スラスラと読み進むことができない。

その方の話によると、このテキスト、なんと公立小学校の1年生で使われるモノだという。これには、さすがの私も仰天してしまった。とてもじゃないが、小学1年生が覚えられる代物ではない。HowやWhatなどの疑問詞が出てくるわ、日本語でも難しそうな名詞は出てくるわ…一体、関係者は何をどう考えて、こんなテキストを作ったのだろうかと、見識を疑ってしまった。

今、小学校英語は全国的なブームで、実に9割以上の学校が、何らかの形で取り組んでいる。次期学習指導要領には、週1回程度の必修化も視野に入れられている。恐らく、教科としてではなく「総合的な学習の時間」等が実施されるのだと思うが、学校裁量のこの時間が割り当てられるとなれば、地域間・学校間格差が広がり、中には前述したようなテキストを私用する所が出てくるのかもしれない。それが幸か不幸かは分からないが、そんな無茶苦茶な英才教育に空恐ろしさを感じてしまうのは、きっと私だけじゃないだろう。