現代社会は「合理的」か

060919.jpg資本主義社会は何事においても合理的にできている。アダム・スミスは「神の見えざる手」によって市場が動かされ、社会全体の利益は達成されると言ったが、その言葉通りに市場経済には「無駄」がない。売れる商品はより合理的・効率的に出来ていて、蛇足があるものは効率性が落ち、市場から淘汰される。何事においても、合理性が支配するのが、市場経済である。

…なんて、格好つけたことを書いてみたんだが、そんな言説を唱えるのもバカらしくなってくるような「売れ筋」も世の中には存在する。写真は一見スパゲッティ。実に美味そうだが、実はコレ、USBケーブルなのだとか。パソコンから延びているコードがスパゲッティにつながっていて、巻きついたフォークの先にUSBデバイスを接続するような仕組みになっているらしい。一体、誰がこんなアホくさいモノを考えついたんだか…。

以前、寿司やエビフライの形をしたUSBメモリを量販店で見たことがあった。あれはまだシャレで済む。でも、このUSBケーブルはシャレで済まない。価格は何と2万4千円もするのだとか。一体、誰が買おうという気になるんだか…。でも、こうしたクレイジーな商品・企画が受けたりするのが、現代社会の面白いところ。すべてが合理的な理屈だけで片付くわけではない。

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