等身大の自分

060523.jpg今の世の中、等身大の姿で生きていくことは、とても難しいことだと思う。誰もが素のままの「等身大の自分」のほかに、周囲にこう見て欲しいという「理想の自分」がある。一方で、社会的な位置づけとしての「他人から望まれる自分」という姿もある。

人間はときに「理想の自分」を周囲に示そうと頑張ることがある。一方、その過程で「等身大の自分」がポロリと出てしまうこともある。「等身大の自分」と「理想の自分」が表出する割合は、人それぞれ異なり、「等身大」が目立つ人もいれば、「理想」が勝る人もいる。

そんな状況の中に、「他人から望まれる自分」というもう一人の自分がいる。周囲に「オマエは根性がある」と言われた人が、大して根性があるわけでもない「等身大の自分」にウソをつき、「他人から望まれる」を優先して根性がある所を見せようとする、なんてことは珍しくないだろう。

この3つのバランスを取るのが難しい。うまくポジションを見つけられた人は社会的にも認められ、俗に言う「出世」をしていく。一方で、バランスの取り方が悪い、あるいはヘタな人は、周囲から「変わり者」として敬遠されてしまう。何とも世知辛い。