先入観

060328.jpg今日は、雇用保険の手続きで新宿のハローワークへ。ちょうど昼時だったので、そのすぐ側のインドカレー店で、昼食を取る事にした。注文したのは、オーソドックスなチキンカレー。店員は皆、インド人で店内では「踊るマハラジャ」さながらのインド映画が流れている。しばらくして、私の前に大きなグラスに入った水とヨーグルトドリンクが運ばれてきた。

ヨーグルトドリンクは、ランチに付いているらしいのだが、飲んでみると、とてつもなく甘い。何でこんなに甘いのだろうか、きっとこの後出てくるカレーが猛烈に辛いに違いない…私はそんな事を考え、少々身震いしながら、チキンカレーが出てくるのを待った。

…が、出てきたカレーは、ごく普通の辛さであった。ボンカレーで言えば、「中辛」くらいだろうか。ノドが焼け、舌がヒリヒリし、体中の毛穴から汗が出てくるような辛さをイメージしていた私は、少々物足りなさを感じてしまった。そして、さほど辛い料理が好きでもないくせに、中庸な辛さのこのカレーに対し、得も言えぬ不完全燃焼感を覚えてしまった。

先日もブログに書いたが、「美味しい」「面白い」「寒い」などの人間の感覚は、相当先入観に左右されるのだろう。「面白い」と期待して行った映画が、期待しすぎで面白くなかったり、「寒い」と言われて赴いた旅行先が意外と暖かく感じたりすることは多い。きっと、今日私が食べたカレーも、ヨーグルトドリンクが出ていなかったら、もっと美味しく感じたに違いない。

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comments

そのドリンクはラッシーでは?インドではチャイと並んでポピュラーな飲み物ですおそらく。
どっちもバカ甘ですが、暑い国で飲むとなんで美味いんですかねー。
ああ、インドカレー食いたい。
ナンで食いたい。

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