もうすぐ移転から1年

060322.jpgまもなく、この飯田橋の事務所に引っ越してきてから1年になる。思えば長いような、短いような1年だった。

4月は、6月末決算の売り上げとして期待していた「CUE」の発行が7月にずれ、加えて音楽之友社から頼まれていた単行本の制作が見送りになるなど、散々な出足であった。いずれも出版社サイドのやむを得ない事情があったとは言え、人員を増やした矢先だっただけに、会社をやっていくことの難しさを痛感したものである。

5月はいろいろと思い悩むことがあり、精神的にも低空飛行で、いろんな人に弱気な姿を見せまくっていた。6月には体調を崩して3ヵ月間の「禁酒宣告」が下り、7月には事務所にドロボウが入る憂き目にあった。8月は仕事でトラブルが重なり、10月にはプライベートでもいろんな出来事が合い重なり、一人思い悩んだ。

こうして一つひとつの出来事を思い返すと、散々な1年だったようにも見える。だが、1年前と今を比較すると、仕事の幅は広がり、新たなネットワークもでき、会社は着実に成長を遂げてきている。何とも不思議なものである。

思えば、1年前の今頃は「お仕置き部屋」さながらの小さなスペース(写真)を間借りし、そこで一人黙々と仕事をしていた。今は、小さいながらも単独の事務所を持ち、人も雇った。すぐ近くに、ともに笑い、共感できる仲間もいる。自分は幸せな人間だとつくづく思う。

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