話し言葉のスリップ

060313.jpg昨日、過去のブログを少々読み返してみたのだが、結構いろんな所に誤字誤植があるのを発見した。その多くは、猛スピードでのタイピングによる変換ミスでだったり、一字抜けだったりするのだが、中には日本語として根本的に間違っているものものもあった。「負けるとも劣らない」なんて、一体どういった思考回路で書き綴ってしまったのだろうか、自分でもまったくもって理解することができない。文章に携わる人間として、あまりにも恥ずかしい間違いなので、こっそりと修正させていただいた。

話し言葉の言い間違いは、テレビなどでは頻繁に聞くことができる。とあるお笑いタレントが「全知全能を賭けて…」と話していたが、これは明らかに「全身全霊を賭けて…」の間違だろう。たが、周囲のタレントは特にそれを指摘するでもなく、会話はそのまま続いていった。そう考えると、日常会話の中にも発見されない「スリップ」は数多く存在するのかもしれない。

昨年の大晦日、私はジルベスターコンサートに行ってそこで年を越したのだが、その時に女性の司会者が話した言い間違いには、大笑いをしてしまった。コンサートの後半、コンビを組む男性司会者が「そろそろ、夜も更けてきましたね」と振った後、返しの言葉である。

「そうですね。そろそろビールが欲しくなる“お年頃”ですね。」
さすがにこの時は男性司会者がすぐさま突っ込みを入れ、会場は大爆笑に包まれた。きっと、私の「負けるとも劣らない」と同様、本人もどうしてそんな言い違いをしたのか、理解不能だったに違いない。

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