隣の客は…

060112.jpg先日、「大戸屋」へ行ったときの話。
私は、お気に入りの「鶏と野菜の黒酢餡定食」を注文し、カウンター席についた。横には、見た目ちょっと頑固そうな雰囲気の初老の男性客が座っている。

店は比較的すいていたこともあり、注文から10分も経たないうちに、私の料理が運ばれてきた。…が、隣の人の料理はまだ来ていない。私より先に注文し、席に着いていたにもかかわらず、だ。

私はちょっと申し訳ない気持ちになって、その男性客の方をチラっと見た。すると、その人も私の方をチラッと見て、目があってしまった。何とも気マズイ空気が流れる。

私は店員の方に目をやった。だが、「私の方が先に来たけどいいんですか?」と、聞くのもヘンな話だ。仕方なく黙って何事もなかったかのように、料理を食べ始めた。だが、私が半分ほどを食べ終えても、隣人の料理は運ばれてこない。男性客がイライラしている様子が、隣に座っている私にも伝わってくる。

このまま全部食べ終わったらどうしよう…さすがに申しわけなさすぎる…私はそんなことを考え、食べるペースを落とした。かなりペースで落とした。そして、隣人の料理が運ばれ来たのを見届け、計ったように最後の一口を自らの口へと運んだ。

でも、よくよく考えてみたら、その行為に一体何の意味があったんだろうか…。自分でもよく分からない。


comments

私は男性客の立場なることが時々あります。
だから一人で食べに行ったときは、注文した時間を確認するようになりました。
もちろん、「まだ注文したもの来ないんですが。もう○分も待っているんだけど」というためです・・・

kitanoさん、なかなかキッチリしてますね。感心しました(笑)。私も普段はどちらかというと「待たされる」方です。でも、今回逆の体験をして思ったのですが、私「待たされる」方が、性に合ってますね。とても居心地が悪かったです。って、ヘンでしょうか。