2008年03月03日

080303.jpg親しい人には「嘘をつくな!」と言われそうだが、私は小さい頃、貯金するのが大好きだった。もらった小遣いを貯金箱にため、たまに中を覗いては、蓄積された額を計算して一人喜んでいた。買いたい物があって貯めているわけではない。貯金そのものが楽しかったというか、それ自体に目的があったのだろう。小学校高学年の頃には貯金通帳を持ち、そこに溜まっていく額を眺めては、無意味な優越感に浸っていた。

そんな貯金の愉しみを大人になってからも味わっている人は少なからずいるように思う。私の知人に、社会人1年目の時に1年で100万円を貯めたという人がいたが、まさに「貯金好き」の成せる業であろう。貯金がもたらす優越感は、どこか未来へのパスポートを握っているような、人生において多くの選択肢を持っているような、そんな感覚に通ずるものがある。

今の自分はといえば、もはや貯金という言葉が空しく響くような状況にある。かといって、「お金がない」というわけではない。要は、会社の資産・貯金・借金と個人の資産・貯金・借金が複雑に入り組んでいて、自分の頭の中でも十分に整理がつかず、「いったい今の自分は金持ちなのか!?それとも貧乏なのか!?」といった状態なのである。

自営業の宿命なのだろうが、もう貯金箱にお金をコツコツと貯めてそれを楽しめるような人生はめぐってこないのだろうか…。