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先週の土曜日、神楽坂で阿波踊り祭りをやっていたので見にいった。「神楽坂で阿波踊り?」と驚く方もいるかもしれないが、東京はあちらこちらの商店街で阿波踊りが行われている。代表的なのが高円寺で、昨年「50周年記念誌」の制作をお手伝いしたが、阿波踊りの日は街が全体が物凄い人で溢れかえり、身動きが取れなくなるほどの大盛況になるのだという。
実際に阿波踊りを生で見ると、その躍動感が身体の奥底まで伝わってくる。齢80近くと思われるお年寄りも、まだ10歳にも満たない幼子も、汗を滴らせながら一生懸命に踊っている。見ている側が心配になるほどその動きは激しい。皆、体力的は限界を超えているはずなのに、表情は喜びと楽しさに満ちている。人間というのは、こんなに生き生きとした顔になれるんだなと、感心してしまった。
ここ数年、自分はあんなに楽しそうな顔をしたことがあっただろうか。ふと、そんなことを思った。何もかもを忘れて夢中になり、その世界に没頭するひと時。そんな時間がなければ、人間はいずれ干からびてしまうように思う。「祭り」というのは、年に一度、自らの内側に溜まった「毒」を吐き出す儀式なのかもしれない。