2005年12月06日

051204_1747~01.jpg私の事務所にいる映像ディレクターの本間氏は、スーツを着ない。私と出会ってから約2年ほどになるが、彼のスーツ姿は一度たりとも見たことがない。
本人曰く、弟さんの結婚式で来て以来、もう何年もスーツを着ていないと言う。どこかしらスーツを嫌っている節がある。否、スーツを着ることに抵抗している。スーツにあらがい、あがき続け、その支配から逃れようとしている……といった感じなのである。

うちの事務所の近くに「スーツカンパニー」という店がある(写真)。文字通り、スーツを売っている店だが、数ヶ月前、私は本間氏を誘ってこの店に入った。ちょっと、彼の反応を見てみたかったのだ。本間氏はしばし店内をウロウロし、幾つかのスーツに目を配ったものの、一つとして製品を手に取ることなく店を後にした。店は2階建てだが、上の階に上がることはなかった。やはり、あまり居心地が良くなかったらしい。

そんな彼に、こんな質問をしてみた。
「(数年前)スーツを着たときの自分を見てどう思った?やっぱり『似合わないな』と思った?」
彼から返ってきたのは、少々意外な言葉だった。
「…ううん。ちょっとカッコいいかなと思った」
どうやら、スーツは嫌いだが、スーツを着た自分は嫌いではないらしい。うーん、複雑…。(笑)