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先日、雨が降っていたので傘をさしてコンビニへに行った。
買い物を済ませて出ようとすると、傘立てに入れておいた自分の傘が無い。そこには、自分の傘と良く似た、色違いの傘が置いてある。多分、誰かが間違って持っていってしまったのだろう。私は、その「よく似た傘」を代わりに持って帰ろうと思った。が、どうにも踏ん切りがつかない。ひょっとしたら、私の傘は悪意ある誰かが盗んでいっただけで、「よく似た傘」はまだ店内にいる誰かのモノかも知れないからだ。
私はしばらく、その場で待つことにした。5分、10分しても、「よく似た傘」は誰も持っていかない。ついに傘立てには「よく似た傘」だけになった。もう間違いない。よし、持っていこう…と思ったが、今度は「やっぱり自分の傘は誰かに盗まれたのであって、この傘は店員さんのモノかも知れない」という思いがよぎり、決断ができない。色々と考えた挙句、私はとうとう「よく似た傘」に手をつけず、雨が降る道を濡れて帰ることにした。
自宅に帰ってからいろいろと考えたのだが、きっと同じシチュエーションで「持っていく人」と「持っていかない人」では、どちらが多いのであろうか…。とりあえず、「持っていく人」の方が、世の中をうまく渡っていくような気がする。