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ここのところ、仕事が思うように行かず、苦悶する毎日が続いている。出版社に提出した原稿に関して内容が不十分だったり、編集者と思うようなコミュニケーションが取れなかったりと、いずれも会社という大きな単位で見れば大したことのない話なのだが、気分的な落ち込みは激しい。少々、自分に自信を失いはじめているのかもしれない。
私には七つ上に兄がいて、ある大手新聞社に勤めている。兄は昔から物知りで成績も優秀で、いつも兄に諭される(あるいはたしなめられる)立場にあった自分は、いつしか心のどこかに劣等感を抱くようになっていった。そんな自分が人並みに生きていくためには、人並み外れた努力が必要なんだと気付いたのは、高校生の頃だったと思う。
今、自分が何とか生きていけているのは、多少の文章力と社交性の賜物と思っている。でも、文章力も社交性も、中高時代の友人が聞けば大笑いするに違いない。要は「たたき上げ」でここまで来ただけで、素質的には文才もなければ、社交的な性格でもない。
至らぬ原稿を出してしまったことに後悔をしても仕方がない。足りない部分は尻に鞭を打つことででカバーしてきた人生。少しでも満足してもらえる原稿を書けるよう、精進するほかない。