2007年10月02日

071002.jpgちょっと前の話だが、サッカー女子ワールドカップ日本代表、通称「なでしこジャパン」が、開催地の中国で激しいブーイングを食らったにもかかわらず、試合後に「謝謝 ARIGATO CHINA」の横断幕を掲げ、観客席にお辞儀をしたことが話題になった。日曜日の朝日新聞の社説にもその事が取り上げられていたが、この美談を読んで少々思うことがあった。

ちょっとしたボタンの掛け違いが人間同士のいざこざを生み、時にそれが根深く、怨念めいたものに発展するケースがある。そうしたトラブルは、家族間、恋人間、友人間、仕事仲間の間など、さまざまな関係性の中で起こる。そんな時、互いが互いの理屈を主張して「自分は悪くない」と言いあっても、議論がすれ違いを生み、関係性の悪化を招くだけに違いない。

そんな時、たとえ自分の中で物事を十分に消化しきれていなくても、どこかで「自らに否があるのではないか」と考え、相手に詫びることができれば、相手がその気持ちを受け止め、よき関係性を取り戻すきっかけができるかもしれない。もちろん、「一時的な謝罪」は問題の根本的な解決にはなり得ないが、互いが冷静に話せる良き関係性を築かないと、「対話」は始まらない。罵倒され続けてもなお、感謝の意を示した「なでしこジャパン」の姿は、私たちに人間関係における一つの答えを示してくれているように思った。