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数年ほど前の話だが、先輩の家で「絵心」の話になり、試しにみなでカエルの絵を描いてみることにした。お二人の先輩も、決して絵が上手ではない方だったが、それでも描かれた絵は一応「カエル」と認識できるものであった。だが、私が描いたカエルは、「カエル」とは認識できなかった。「犬?猫?タヌキ?」と、先輩諸氏に大笑いされてしまった。
私の場合、昔から絵や音楽などの芸術科目が大の苦手で、小中高校と恥ずかしい思いをし続けてきた。描いた絵は必ずといってもよいほど左右のバランスが悪く、被写体が何なのかさえ分からない。時には人がバケモノになったり、犬が馬になったり、お寺がマンションになったりする。教室に飾られるのが苦痛で苦痛で(しかもなぜかいつも上手な人の横に飾られる…)本気で引きちぎって捨ててやろうかと思ったこともある。
そんな話をとある友人にしたところ、「そういう人の方が、意外と天才画家になれるのかもしれない」とのこと。その人曰く、カエルを描こうと思ってカエルにならないのは「才能」なんだとか。ホンマかいな…。そういえば「CUE」の表紙を描いているイラストレーターのDenaliさんは「デッサンが苦手だった」と仰っていた。第二の人生があるなら、絵描きにでもなってみようか…。
(写真は、現在イラストレーターの湯浅氏に描いてもらっている挿絵のラフ。私が描いたものではありません。さすがの描写力だ…。)