2007年07月24日

070724.jpg今から約2年ほど前だが、早稲田大学ラグビー部の監督・清宮氏(現サントリー監督)にインタビューする機会があった。その中、清宮氏がこう話していたのが非常に印象深かった。ラグビーというスポーツの独創性と自由度について聞いたときの回答である。「ラグビーは、決して自由なスポーツではありません。個人が自由にプレーできる場面は、1試合の中でせいぜい2~3回程度。決められたプレーをいかに正確にこなせるかどうかが問われるスポーツなんです」

手も使えれば足も使える。広いグラウンドを縦横無人に走りまわれる。一見、ラグビーは「自由」なスポーツに見える。だが「そうでない」と清宮氏は言う。大切なのは基礎・基本の積み重ね。身体を鍛え、正確にパスを回し、すばやく集まり、迅速に陣形を整える。こうした基本動作を的確にこなした方が、試合を支配する。だからこそ「日々のトレーニングと練習の積み重ね」が大切になってくるのだという。

ひょっとしたら、この言葉は「仕事」にもそのまま当てはまるのではないか。大切なのは、実は個性ではなく基礎・基本の積み重ねであり、例えば「約束の時間はきちんと守る」「大切な情報はメモを取る」「もらった手紙・メールにはすぐ返事を書く」「挨拶をする」といった当たり前の行動が正確・確実にできてこそ、初めて「個人技」が生きてくるのかもしれない。確かに、私自身に当てはめても「自由にプレーできる場面」は、年に1~2回程度のように思う。