2006年05月25日

060525.jpg自宅の書棚を整理していたら、懐かしい本が出てきた。立花隆氏の「エコロジー的思考のすすめ」。「思考の技術」と副題が冠せられている。

この本を読んだのは、確か学生時代だったんじゃないかと記憶している。大学1年生のときに「脳死」を読み、すっかり立花氏の信者になってしまった私は、その後自然科学系の本を中心に、同氏の著書を読みまくった。そんな中でも、この「エコロジー的思考のすすめ」は、印象に残る一冊であった。

「エコロジー」といっても環境の話ではない。政治家や経済学者、経営者、音楽家など、社会のあらゆる職業について、「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉のごとく、物事の連鎖を読み解き、先の一手を打つ生態学的思考(エコロジカルな考え方)が必要というのが、本書に込められたメッセージである。

そういえば「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉のからくり(風が吹く⇒砂ぼこりが舞う⇒視力を失う人が増える⇒三味線の流しが増える⇒三味線づくりのために猫皮が必要⇒猫が捕獲されて数が減る⇒ネズミが増える⇒木の桶がかじられる⇒桶屋が儲かる)を理解したのは、本書が最初であった。ちょっと古い本だが、今の実生活に役立つ知恵が集約されている。興味ある人はぜひ読んでみてほしい。