2005年12月13日

051212_1608~01.jpgうちのマンションの廊下には、消火器が置いてある。ふとこの間、下らない不安が過ぎった。この消火器は本当に使えるのだろうか…。

当然のことだが、消火器は火事が起こらない限り、使われることがない。だから、他の工業製品とは異なり、不具合があっても、クレームが寄せられることはほとんどない。例えば、三菱の自動車や松下電器のストーブに匹敵するような、致命的欠陥があったとしても、火事という非常事態が来ない限り、その瑕疵を責められることがないのだ。考えてみれば、普段あまり消費者の厳しい目に審査されることのない、極めて恵まれた環境にある工業製品とも言える。

ふと、他にそんなモノがないか、考えてみた。そういえば、いま世間を賑わしているマンションなどの建築物も、そうしたモノの一つかもしれない。たとえ地震で崩れるようなマンションを建てても、書類上きちんとしていれば、その瑕疵を糾弾されることない。でも、実際に地震がおきて崩れてしまったら、取り返しはつかないだけに、その罪は大きい。

本当に使えることを確かめるには、「試してみる」しかない。でも、消火器もマンションもそれができない。何とももどかしい…。