ここ最近に観た映画の感想

澤田です。なぜでしょう、今日はブログのネタがさっぱり思い浮かびません。ということで、私がここ最近に観た映画についてあれこれ書いてみようと思います。批評なんてできる鑑識眼はないので、あくまで感想ということで。


その1『悪夢探偵』(監督/塚本晋也・主演/松田龍平)※レンタル中
よいです。塚本晋也監督は、人間の内的部分(身体と精神の両方とも)に対する執着心というか、観察眼というか、とにかく内なるものへの探求が尋常じゃなくて、昔から好きです。『鉄男』とか『双生児』とか、かなり衝撃を受けました。肉体の内部を克明に描き出した作品である『ヴィタール』よりも、物語が分かりやすく、エンターテイメント的な要素もふんだんに盛り込まれているので、観ていてわくわくしました。グロいシーンが多めですが、それも塚本作品の味わいのひとつなので、血とか内臓とかが大丈夫な方は是非(笑)


その2『自虐の詩』(監督/堤幸彦・主演/中谷美紀・阿部寛)
面白かったです。ギャグ映画なのかと思いきや、後半になるに従って、逆境に立ち向かう一人の女性の強さや儚さを描いた重厚な人間ドラマになっていき、ややびっくりしました。中谷美紀と阿部寛の掛け合いがgoodです。原作は、作家の業田良家氏が描いた4コマ漫画らしいので、興味のある方はそちらもどうぞ。


その3『4分間のピアニスト』(監督/クリス・クラウス・主演/ハンナー・ヘルツシュプルング)
重みのある映画でした。個人的には、ここ最近で最も期待値の高かった作品だったのですが、予想していた内容と少々ズレがあり、そのズレを修正できないまま最後まで見終わってしまったので、観終わったあと、腑に落ちない点がいくつか残りました。しかしもっと考えて観れば納得できるような気もするので、レンタルされるようになったらもう一度観たいと思います。


その4『奇妙なサーカス』(監督/園子温・主演/宮崎ますみ)※レンタル中
素晴らしい作品でした。澁澤龍彦の描く小説世界をそのまま映像化させたような耽美的な美しさとシュールな世界観。しかし単に「美しい画の切り貼り」によってではなく、根底には生身の人間のおぞましい感情や明晰な物語構成があるため、見た後は爽快感さえ覚えるようなエンターテイメント作品に仕上がっています。園監督の作品を観るのは初めてでしたが、度肝を抜かれました。そもそもこの映画を観ようと思ったきっかけは、知り合いのライターさんがエキストラ出演していると聞いたから。鉄人28ミリさんに感謝、です。


その5『バーバー吉野』(監督/荻上直子・主演/もたいまさこ)※レンタル中
新鮮な感覚を与えてくれた映画でした。作品の中に流れる時間の使い方(流し方?)が絶妙。伝統か改革か、その答えは「おかっぱ頭」をした4人の少年の手に……!!!!!


そのほか色々観たはずなのですが…、今日はこれぐらいにしておこうと思います。
何かの作品について文章を書くって大変ですね。

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