エイリアン展

澤田です。先週の日曜日にお台場の科学未来館で開催されている「エイリアン展」に行ってきました。昔からエイリアン大好きな私としては、避けては通れない行事であったといえるでしょう。ジャーナリストの立花隆氏によると、エイリアンと遭遇するためには、「あとはドレイク方程式の同時性の項の問題」だけだそうです。私にはよくわかりませんが、立花隆がそう言ってるんだから、そうだったらそうなんです。

さて、展示内容を一言で表すと「本気出してエイリアンの存在について考えてみた」展覧会といった感じでした。展覧会場入り口には、実際に映画「エイリアン」シリーズで使われたというエイリアン・クイーンが設置してあり、来場者のミーハー魂をそれなりに満足させてくれますが、奥に進むに従って、オカルトやミステリー色は薄くなり、かわりに「アストロバイオロジー」という、天文学、生物学、惑星科学などの分野からなる横断的な視点と研究成果、またそれに基づく論理的思考によって、地球外生命体の可能性を探っていくといった硬派な構成になっていました。

個人的に面白いなぁと思ったのは、「惑星の見つけ方」です。私たちが、普段「星(恒星)」の存在を視認できるのは、その星自体が太陽のように発光しているからに違いありませんが、その「星の周囲」には、例えば地球や火星のように、「発光しない星(惑星)」が無数に存在している可能性があります。それらの惑星は、自ら発光することはないため、通常地球上において「それ自体」を視認することは不可能です。

そこで考え出されたのが、「恒星の変化を観察して惑星の存在を確認する2つの方法」です。1つは、恒星が発する光の変化について。太陽系に置き換えると「日食」があるかどうか、ということです。つまり恒星が欠けたり、見えなくなったりすれば、その周囲には惑星が存在するということになります。もう1つは、恒星の位置状態について。恒星の周囲に幾つかの惑星がある場合、重力の相互作用から、恒星は微妙に左右へ振れるそうです。これは初めて知ったので驚きでした。

そのほか電子パネル上に仮想の星を作り出して仮想の生き物を住まわせてみたり、エイリアンにメッセージを送れるマシーンがあったり、どう見ても野村哲也プロデュース作品(FFシリーズ・前モンスターデザイン担当)としか思えない深海魚がいたりと、盛りだくさんでした。

ただ、現地に到着したのが閉館30分前だったため、競歩のごとく会場を巡るしかなかったのですが。

興味のある方は、6月中旬までやってるそうなので、慌てずにご覧ください。

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comments

思い起こせば十数年前、私の中で「宇宙ブーム」が沸き起こっていました。あのときの私だったら履歴書の「趣味」の欄に困ることなんてなかったんでしょうね…☆
宇宙は「未知」なところにロマンを感じるものです。解明されていないからこそのドキドキ感です。いいですね、ロマンて♪

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