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会社勤めをしていた頃、よく“コネ”という言葉を耳にした。いわゆる“コネクション入社”のことで、社長や役員の知り合いの紹介などにより、便宜を図られながら入社することを指す言葉である。だが、最近はあまり耳にする機会がなくなった。考えてみれば、大きな会社に勤めている人以外には、あまり馴染みのない言葉なのかもしれない。
“コネ”という言葉に対しては、多くの人たちが“感心しないもの”といった感情を抱いている。きっと、どこか裏口入学のように、ずるい手口を使って、秘密裏に目的を達する行為のように思われているんだろう。でも、多くの人たちが“コネ”をそう考える背景には、日本社会に蔓延する平等至上主義があるように思う。言って見れば、長年の受験戦争により、皆で一斉に横並びで競い合い、その中で良い点数を取った者が評価されるべき、と多くの人が考えているのだ。
だが、果たしてそんな下らない平等感に支配された社会が、個人の自己実現を図る上で好ましい社会なんだろうかと、最近つとに思う。むしろ、「自分の夢のためにはコネを使うことも辞さない」というくらい気概を持った人間がたくさんいてほしいと私は思う。