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誰かが何らかのアクションを起こした時、「行け」とか「行くな」とか、はっきりと言うことができる。そんな人間になれればとつくづく思う。でも、なぜか自分にはそれができない。相応に得てきた知識や経験もあるし、世間の苦渋も舐めてきたつもりである。自分なりの「正しい道」の回答も出ている。「行くな」と言うだけの材料は揃っている。なのに、その一言を言うことができない。いつも曖昧な回答をして「どちらも間違いではない」といった答えに終始する。ここ最近、そんな自分に辟易している。
多くの人が「行くな」と言ってほしいと考え、自分に話をしてくれる。多くの人が「行け」と言ってほしいから、自分に相談を持ちかける。それは分かりすぎるくらい分かっていいる。なのに自分は明確な答えを避け、その期待に応えることができない。
自分には「強さ」が無いからなのか、あるいは「厚かましさ」が無いのだろうか。それともただ単に「人に嫌われたくない」からなのだろうか。あれこれと考えてみるが、答えらしい答えは出てこない。
ただ、心のどこかに「自信の無さ」があるのは、確かだと思う。「危険だから行くな」と思う先に、自分のまだ知らない未知の領域、素晴らしい世界が広がっているのんじゃないだろうか。そんな不必要な理解力とバランス感覚が、周囲を自らの領域へ巻き込んで行く上でブレーキとして働く。そんな自分が実にもどかしい。