自動車免許ビフォア→アフター

澤田です。先週の日曜日に、免許を更新するため鮫洲にある試験場に行って参りました。

試験場に着くと、まずは更新手続き用紙(?)に必要事項を記入。その後、視力検査。
私は視力検査表の上部に表示されている一番大きなランドルト環(C←こんなやつ)すらぼやけて判別できないほど視力が悪いため、もちろん「免許の条件等」の欄には「眼鏡」の文字が。前回更新に行った時はうっかり眼鏡を忘れ、危うく更新できない事態になりそうだったのですが、視力検査の担当官であるおじさんが「ガンバレ!!!根性を見せろ!!!」と松岡修造バリの猛烈なエールを送ってくださったおかげで、ぎりぎりでクリアすることができました。眼球のレンズを調節するのは不随意筋のはずですが、野生の力を呼び覚ませば、たまにはコントロールできるのかもしれません。

無事に検査を終えた私は、手数料を払い、顔写真を撮影し、講習を受けるため2階にある講義室へ。講義室は、「優良」、「一般」、「初回」、「違反」の4つに分かれています。私は、「違反」。そう、過去に原チャリでスピード違反を繰り返した挙句、「一時停止違反」で免停を喰らわされた馬鹿なオトコ。今回の講義で、ふにゃけた性根を叩き直さなければなりません。

およそ2時間に渡って行われた講習では、自動車を運転する際の諸注意のほか、法改正による運転免許の表記の変更などが説明されました。以下に、その大体の内容を記します。

・本籍地表記 → 運転免許のICカード化に伴い、免許に直接記載されなくなりました。確認する場合は、警察署にある所定の機械に8ケタの暗証番号を入力することでデータを閲覧することができます。

・取得免許の種類 → 「普通自動車」と「大型自動車」の区分の間に「中型自動車」が新設されました。これによって、「普通自動車免許」により運転できる車の範囲が、最大積載量5t未満から3t未満に制限されることになりました。(平成19年6月より)ただし、改正前に普通免許を取得された方は、条件欄に「中型車は中型車(8t)に限る」と記載され、取得時と同様の範囲の自動車を運転することが可能です。

・シートベルト着用義務 → 2008年には後部座席の着用も義務化される見通しです。

そのほか、普通自動二輪免許でも高速道路を2人乗りで走行できるようになったことや、高齢者マーク(通称もみじマーク)および身体障害者マーク(通称クローバーマーク)についての説明などが、ベテラン女性教官が繰り出す怒涛の早口によって1時間ちかく展開されました。


ここで5分間の休憩。「違反」講習受講生は喫煙率が高く、寒空の下、みんな遠いまなざしでタバコを吸っていました。(館内禁煙)


後半は、主に飲酒運転の厳罰化や恐ろしさについて講義を受けたあと、「飲酒運転の悲劇~破滅への道~」という某2時間ドラマのタイトルのような30分ドラマを鑑賞しました。内容は、幸せな生活を送っていたサラリーマンが、ある日飲酒運転によるひき逃げで子ども2人を死傷させ、3年間の懲役を言い渡され、刑に服している間、民事訴訟で1億円超の賠償金が確定し、それが原因で心労を重ねた妻が電車に飛び込み自殺し、母親を失った子どもたちは精神を病み、一家がバラバラになっていくという、とてつもなくディープなものでした。主演である里見浩太郎の重厚な演技が、奥深いリアリズムを醸し出しています。

そんなこんなで飲酒運転の恐ろしさを痛感。講習後、無事更新された免許を取得して帰宅いたしました。

それにしても、あのドラマは「違反」講習生専用のものなのでしょうか…。

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