ホームページ開設にあたって

 有限会社コンテクストは、この度ホームページを開設することになりました。会社設立から約1年、多くの皆様方のご指導・ご協力があり、活動を続けて来ることができました。ご支援いただきました皆様方には、心より御礼申し上げます。

 ホームページ開設にあたり、まずは弊社の自己紹介をさせていただく事にします。

 弊社、有限会社コンテクストは、2002年1月28日に設立いたしました。会社とは言っても、社員は代表者である私一人。外見上は何ら「個人事業」と変わりありません。資本金は、有限会社設立の最小単位である300万円。大掛かりな設備投資は行わず、1DKの自宅アパートをオフィス(本店)として登記してのスタートでした。

 社長一人しかいない会社というと違和感を覚える方もいることでしょう。でも、いわゆる「士業」(弁護士、建築士、社労士、税理士など)の方々をはじめ、日本にはこうした「一人会社」が珍しくありません。実際、私の知り合いの方にも、こうした形態で会社を設立している方が、何人かいらっしゃいます。
多くの方に、「なぜ会社にしたの?」と聞かれます。私の場合、個人事業の増収により税金面を考慮した、というわけではありません。幾つかの仕事が組織的に動き出したことにより、法人化した方がスムーズに進められるから、というのがその主な理由です。
 「組織的に動き出した」仕事の一つが、第一法規出版から出されている『環境情報DB』というCD-ROMの企画・制作です。このCD-ROMは、私の個人的な思いつきで生まれ、第一法規出版株式会社にご採用いただいた商品ということもあり、当初は企画、記事の執筆、デザイン、HTML化に至るまで、すべて私一人で手がけておりました。ところが、私自身が執筆の仕事に追われるようになり、思うように『環境情報DB』の制作がはかどらなくなったのを機に、デザインとHTML化をWebデザイナーの方に依頼することにしたのです。その結果、商品のデザイン性、機能性は格段に向上しました。
 そんな事もあり、以後、この商品は、HTML化をWebデザイナーの方に、また記事の執筆をライターの方に依頼し、私自身は企画と進行管理に徹することにしました。いわゆる「外注化」です。また、他にも幾つかの仕事が、同様の形態で進められるようになりました。こうして支払先が増えるにつれ、会社を設立して組織的に動かしていった方が何かとメリットが大きいと感じ、法人化することにしたのです。
 結果として、法人化は大成功でした。他のジャーナリストの方々と「こんな本が作りたい」「こんな連載をやりたい」といった話が出た時、私の会社を経由することで、よりスムーズに進められるようになり、仕事の幅は広がりました。

 有限会社コンテクストは、設立1周年を迎えました。初年度の売上は、2000万円の大台に乗り、第一期決算では黒字を計上する事もできました。今期は、仕事のバリエーション、パートナーも着実に増えつつあります。とは言え、まだまだ会社として一人前に自立しているとは言えません。まさにこれからが正念場、といったところです。
 こうして会社の自己紹介をすると、何やら手の内をばらしてしまったかのようで、大変恥ずかしいものがあります。でも、私としては無理に背伸びするのではなく、等身大の会社をご理解いただいた上で、皆様と共に仕事をしていきたいと考えております。そんな事もあり、今回長々と会社の自己紹介をさせていただきました。

 会社も私も、まだまだ未熟者ではありますが、今後ともご指導ご鞭撻くださいますよう、よろしく御願い申し上げます。

〔2003.4.1弊社代表・佐藤明彦〕