セッシュウして

今回は、映像現場で良く聞く映像専門用語について少し書きたいと思います。

今となっては、私も色々な映像撮影現場に参加して
それなりにいわゆる映像専門用語になれてきておりますが、、、
当たり前のことではありますが、私もそのての用語に無知な時期もありました。
これらの言葉分からないと時間との勝負でもある撮影現場では、本当に借りてきた猫、
お客様状態で放置されてしまうのですよね…。

そして多くの用語は、誰かに聞かなきゃ絶対に分からない。
聞きたくても現場スタッフって、怖そうな人が多くて聞けない…。
黙って何もしてないと周りの人がムッとしてくる。ひどい時なんか何もしてないのに怒られる。
負のスパイラル状態。

ここで いくつか、その用語を並べると…

「香盤見て、じゃんじゃん先準備しておいてよ!」
…香盤=スケジュールを意味します。歌舞伎用語からきていますね。

「カメラ下手だよ」
…カメラに向かって左手を意味します。こちらも歌舞伎用語からですね
 ちなみに上手が右手を意味します。
 技師さんによっては「しも」「かみ」だけをひたすら叫んでいる方もいたりします。

「パンして、ティルトして、雰囲気から主人公行くよ」
…横にカメラ振って、下(もしくは上)にカメラ振って、場所の状況(雰囲気)を
 映してから主人公を撮ることを意味します。

どうですか?
映像現場に行ったことのある方やテレビや映画などで撮影現場のシーン
もしくは映画などのメイキング映像で耳にしたことがあったりで知ってる方もいるんでしょうね?

それでは、こちらはどうですか?

「ちょっと、上手、セッシュウ」
暗号みたいですよね?
私が現場で聞いて、その現場のディレクターに聞いたところ
お前みたいな奴のための言葉だと… 頭の中は???です。

セッシュウとは、

映画やドラマで身長差のある俳優同士の2ショットや顔のアップ撮影において構図上のバランスをよくするために背の低い俳優を踏み台に立たせることを指す撮影用語です。
ちなみに語源は、ハリウッド等で活躍していた早川雪舟という日本人俳優が2枚目に演じる際に踏み台にたたせて撮っていた事から略されて、そう言うようになったそうです。

それでは、本日はこの辺で。

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