「Teachers Online」の監修・小野田正利先生が、学事出版から書籍を出しました。タイトルは、その名も「イチャモンどんとこい!」。いかにも、ノリの良い小野田先生らしいタイトルと装丁だなと思いますが、中身も充実していて、保護者対応のポイントや小野田先生が全国で実施しているワークショップの実践方法などが満載です。ご興味のある方は、ぜひ気軽に手に取ってみてください。
学事出版ホームページ
http://www.gakuji.co.jp/
実はこの書籍、付録にDVDがついているのですが、こちらの制作を弊社でお手伝いさせていただきました。
映像1 小野田先生講演
全国各地の教育委員会や教職員組合などから「引っ張りだこ」で、年間に800件もの講演依頼が飛び込んでくる小野田先生ですが、その講演の模様を収録しました。
映像2 ワークショップの紹介
小野田先生が講演とセットで実施しているワークショップ(保護者対応のロールプレイ)の実践方法について解説しています。これを見れば、同様のロールプレイが自校でも実践できます。
DVDの制作にあたっては、小野田先生はもちろん、小野田先生と「ツーカーの関係」にある学事出版・二井氏に大変お世話になりました。この場をお借りして、心よりお詫び申し上げます。
佐藤です。先日、「Teachers Online」の監修・佐藤晴雄先生の研究室にお邪魔し、今後のサイト運営等について、話をしてきました。佐藤先生に失礼は承知の上で・・・、ちょっと思ったことを(こっそり)書かせていただきます。
桜上水にある先生の研究室に入ると、机の上に大量の書類が積まれています。この書類の山は、すなわち佐藤先生が抱えている仕事の量の多さを表しています。
とにかく、かなりの量の書類です。
結構ステキな感じに積み上げられています。
積み上げられた山の中腹から書類を取り出そうとすると、巨大な雪崩が起きそうです。
ちょっとジェンガをするようなスリル感を味わえます。
これだけ雑多に積まれていると、どこに何があるのか、分からなくならないものか・・・と心配になるのですが、佐藤先生はいつでもスムーズにこの”書類塚”から、ペーパーを取り出します。
先生曰く「どこに、どんな書類があるのか、だいたい分かりますよ。新しいものは上の方、古い書類は下の方にあるので、地層みたいなもんです」とのこと。
ふと、ある小説家が「机の上が散らかっている人ほど、頭の中は片づいているもの」と言っていましたが、恐らく佐藤先生は頭の中が非常に理路整然と整理されているからこそ、こうした雑多な積み方でも問題がないのでしょう。
逆に、頭の中が理路整然と整理できないタイプの人ほど、書類やファイルをきっちりと分類・整理したがるような傾向があるのかもしれません。
澤田です。
先日、今年の5月より半年間通っていた編集者・ライター養成講座を無事に卒業することができました。大手出版社が主催となって開いている講座なのですが、講師陣もバラエティーに富んでいて、ためになる話、意外な話をたくさん聞くことができ、とても楽しく通わせていただきました。途中、仕事が忙しくなった関係で通えない日が続き、あわや卒業認定不可か!?(一定の出席日数を満たさないと卒業が認めれないシステムなのです)と危機感に迫られた時期もありましたが、なんとかギリギリで卒業することができてよかったです(まるで大学時代の再現をしているようでした……)。
ところでこの講座には、「卒業制作」があります。課題は「自由なテーマで6000字程度のルポルタージュ作品を書きなさい」という至ってシンプルなもの。私は「東京マラソンの舞台裏」をテーマに執筆させていただいたのですが、同級生に話を聞いてみると、ワイン醸造家に相撲、仏教、はんこ作家、自衛隊、銭湯の壁画職人と、実に幅広いテーマで取材をしていることが分かりました。なかには詩人の谷川俊太郎氏のインタビューに成功した人も(!)。最終的に全員の作品が冊子にまとめられ配付されたのですが、どれも文章力という点ではとてもレベルが高く、やはり相応のモチベーションを持った人たちがここに集まっていたのだなぁと改めて思った次第です。
ところでこれらの作品の中から最終的に最優秀賞と特別賞、優秀賞の計10点が選出されたのですが、その面々を見てみると「病気、就活、不倫、ミッ○ーマ○ス、マラソン、自転車etc……」など、どれも「一般に認知度が高いもの」であることが分かります。個人的には、受賞しなかった方でも、受賞作品よりも文章が上手だと感じた人はかなりいたことから、今回の選考では恐らく「テーマの選択」がポイントになったのだろうと感じました。つまり、「どれだけ大多数の人にリンクできるテーマを選んでいるか」ということです。
しかし、多くの人が知っていることをそのまま書いても「知ってるよ」で終わってしまいますから、大切なのは「多くの人が認知していることからどれだけ意外性のあるものを引っ張り出せるかどうか」ということになるのでしょう。つまり「テーマの選択」に加え「取材力」が文章の面白さを決める上で、重要なファクターになるのではないでしょうか。
今回「東京マラソンの舞台裏」を取材するにあたって、フリージャーナリストとして第一線で活躍されている方と知り合うことができ、数時間ほど喫茶店でお話しをさせていただきました。その方の話を聞く中で強烈に感じたことは、文章の良し悪しは「文章以前」で決まるということ。なにやら禅問答のようですが、考えてみれば「テーマ選び」も「取材」も文章を書く以前の段階で必要となる仕事です。文章が上手に書けることに超したことはないですが、それはライターや編集者に求められる力のうち、ほんの表層的なものに過ぎないのではないでしょうか。
前回書かせていただいた「校正の極意」にも通じますが、どれだけ目に見えない部分に注意を払い、力を注げるかという点にこそ、ライターや編集者の資質が問われる気がしてなりません。
佐藤です。先日、ある雑誌に、こんな文章が載っていました。
「優勝祝賀会は、○○監督の威勢のよい鏡開きで幕が開き・・・」
この文章を読んで「えっ?」と思いました。
鏡開き?
って、鏡餅を砕いて雑煮や汁粉に入れて食べることじゃないの?
・・・ということで、早速調べてみました。
【鏡開き】年中行事。1月11日。この日に鏡餅を割って食べる。
ということで、やはり私の認識に間違いはありませんでした。
・・・が、さらに調べてみてビックリ。祝賀会などで、割け樽の上蓋を木槌などで割る行事も、最近では「鏡開き」と言うそうです。
そりゃ「鏡割り」だろう!
・・・と突っ込みたくなるのですが、やっぱり最近は、「鏡開き」と言うケースの方が多いそうです。
理由は「割る」という言葉が、結婚式などでは縁起が悪いからとのこと。
なるほど・・・と思いつつ、縁起が悪いからといって、異なる意味の言葉を平気で使ってしまうなんて、少々乱暴な気がするのは私だけでしょうか。
ちなみに、放送局がこうした使い方をすると、さすがに「本来の意味とは違う」とのクレームが来るようで、NHKでは「四斗だるを開ける」と表現するようです。
日本語は難しいですね・・・。
佐藤です。
先日、自転車を止めて、ふと隣の電動自転車を見ると、バッテリーのところに、マジックである文字が書いていました。(写真参照)
「旧?」
一体どういう意味なんだろう・・・
古いバッテリーなのか、はたまた旧式の自転車なのか・・・
いずれにせよ、マジックで「旧」と書くことの意味が、よくわかりません。
そんな風に悩んでいて、ふと、一つの考えが頭をよぎりました。
ひょっとして「旧」ではなく、「1日」なのではないか、と。
・・・・・・
でも、「1日」だと余計に意味が分かりません。
そういえば、少し前にブログで「旧中山道」を「いちにちじゅうやまみち」と読んだアナウンサーがいるとの話を書きました。
この読み間違いは、「旧」を一つの文字と認識せず、「1」と「日」に分けて読んだところに不幸があったわけですが、この自転車に書かれた「旧」も、十分に「1日」と読んでしまいそうです。
そういえば、漢字はこんな「分解」ができる文字も多く、2ちゃんねるでは、頻繁に使われているようです。
化→「イヒ」 外→「タト」 叱→「ロヒ」 例→「イタリ」・・・
そういえば、旭化成が「イヒ!」を連呼するCMを流していましたが、これは旭化成の「化」の字をもじったものなんでしょうね。
澤田です。
突然ですが、問題です。
下の文章を読んで、間違っていると思う箇所を抜き出し、修正してみてください。
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12月下旬、僕は青森県の十和田湖にドライブに出かけた。まだ夜の開けきらぬうちに、八戸市から国道454号線に従って山の奥深くへ。道の両側は大人の身長ほどの高さまで雪が積もっており、路面もツルツルに凍っている。ぼくはタイヤをスりップさせないよう身長にハンドルを操作した。1時間ほどすると、白々と夜が明け始め、遠くに見える八甲田山の影から真っ赤な朝日が顔をのぞかせた。
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さて、どこが間違っているか、お分かりになりましたでしょうか。
正解は、、、
①まだ夜の開けきらぬうちに→まだ夜の明けきらぬうちに
②スりップ→スリップ
③身長にハンドルを→慎重にハンドルを
④ぼくはタイヤを→僕はタイヤを
ここまでお分かりになった方は及第点。特に④については、日本語的には間違いではないため、「表記を統一」するという観点がなければ気にもならないと思います。
しかし、これ以上に気付きにくいのが、残り一つの間違い。それは、、、
⑤遠くに見える八甲田山の影から真っ赤な朝日が顔をのぞかせた。
上の文章は、一見正しい文章に思えますが、実は十和田湖は八甲田山より「南」に位置しています。つまり、「八甲田山の影から朝日が見えた」などということは、「絶対にありえない」のです。
仕事上、文章の校正作業を行っていると、ついつい「文法上」の間違いに気をとられてしまいがちです。しかし、編集者としての力量が最も問われる点は、実はこのように「文章上には具体的な形で表れない間違い」を見抜く力なのではないか、と常々実感しております。こうした間違いは、ある程度幅広い知識がなければ見分けられないほか、書き手自身も「なんとなく」書いていることが多いため、その文脈に編集者自身も流されてしまいかねないからです(年号やグラフなど、データとして示されているものには敏感に反応しますが、このような風景描写はなんとなーく読み飛ばしがち、ということです)。
ライターが書いた文書を信頼することはもちろん必要ですが、こと校正に限っては、重箱の墨をほじくり返すように疑ってかかる「性悪な根性」が求められるのが編集者……というのは、あながち「間違ってはいない」ように思います。。。