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澤田です。
前回は、豊かな発想を引き出すトレーニングについて書きましたが、今回は実際に思いついた内容をどのように企画に落とし込むかということについて紹介したいと思います。
②「売れる企画の立て方」
狙い
企画を立てる際、重要なのは「掲載媒体の特性」と「購読者層を具体的に把握する(または意識する)」ことである。実際に企画を立て、他者の企画と比較することで、自分の考えの長所と「ズレ」を的確に捉える。
事前課題
①秋口に掲載することを前提とした雑誌の特集企画を考えよ(ただし3万部増を狙えるものにすること)
②単行本化を前提とした連載企画を考えよ
※掲載雑誌は実際に存在する『TOKYO☆一週間』を想定すること
自分が考えたこと
この雑誌の性質をまとめると、「地域限定のエンターテイメント系情報誌」であると言える。また、主な売り場を調べると書店よりもコンビニの比重が高い。そのため、ターゲットおよび実際の購読者層は「10代後半から20代後半までのカップルおよび女性」と予想し、企画を立てた。
実際に立てた企画
①都内の「泣ける」場所探し
(コンセプト:秋はセンチメンタルになりやすい季節。そこで「涙を流す」ことをポジティブに捉え直し、ストレス発散できるスポットやアイテムを解説。対象はOLおよびカップル。秋公開の泣ける映画、本のほか、カフェ・カウンセリング、ヒーリングスポット、教会、人の少ない夜景スポットなどを紹介)
②企画探偵メカラ&ウロ子
(コンビニ発売の新商品を毎回紹介。今までにない「新商品のポイント」を「謎」とし、その解明をめぐって怪盗と探偵が推理物語を展開する。企画開発担当者の話も盛り込み、企画開発の裏側やマーケティングを学べる本として単行本化する。)
評価および感想
①の企画は、奇を照らいすぎた感があり不評だった。「3万部増」という目標から「競合他社との差別化」を第一に考え、あえて温泉などの行楽特集は避けたのだが、裏目に出てしまった。やはりニッチよりもスタンダードが強いということか。評価された企画には、「学園祭特集」や「彼氏と家で作れるスイーツ特集」「仏像特集」などがあった。いずれも流行を巧みに企画に反映しており、素晴らしいと感じた。②の企画に関しては、「アイデアが斬新でスポンサーからの収益も見込める」との好評価をいただいた。実は①の企画を立てるのに2日間要したのに対し、②は2時間で企画書まで書き上げたのだが、まぁ、現実なんてそんなもんでしょう。
講師のナイス発言
「この雑誌の裏コンセプトは『デートの教科書』ですから」
なお、今回の先生は、『TOKYO☆一週間』の編集長でした。『働きマン』を彷彿とさせる素敵な女性でしたよ。
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