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先日、インターネットを徘徊していたら、ひょんなことから死刑制度に関するウィキペディアのページにたどり着いた。興味深かったのは、そこに掲載された「死刑の世界地図」。2004年4月現在において、死刑制度が「ある国」「あるけど10年以上執行していない国」「非常時以外はない国」「ない国」に色分けしたものである。
こうやって見ると、ヨーロッパはほとんど青色一色で統一されているのが分かる。青色は死刑の「ない国」。正確に言えば「廃止した国」である。一方でアジアや中東、アフリカなどは赤が目立つ。赤は死刑の「ある国」で、もちろん日本も赤で塗りつぶされている。
死刑制度うんぬんをここで論じるつもりはないが、ウィキペディアの記述を読む限り、この制度がもつ犯罪抑止効果は、データとして実証されていないらしい。実証されていないから「是」と考えるのか、はたまた「非」と考えるのか、各々の立場によって解釈は異なってくるのだろう。
どうでも良い話だが、阿刀田高の短編の一つに、刑務所から脱走を図った死刑囚を死刑執行人が玄関でひき殺してしまう話があった。その執行人は「今日、私はこの人の死刑を執行するはずだったんです!」と言い訳するものの、殺人罪に問われてしまうのだが、単なるブラックユーモアとしてだけでなく、死刑制度を考える上で一つの示唆を与えてくれているように思う。